こんにちは。されんぎです。2021年の2月に .com Master ADVANCE ★★ (ドットコムマスター アドバンス ダブルスター)に合格しました。本記事では合格体験記として、試験内容と勉強法、おすすめの参考書(アプリ)についてまとめます。
試験内容
.com Master(ドットコムマスター)は、NTTコミュニケーションズが実施するICTスキル認定資格制度です。試験は目的とレベル別に BASIC と ADVANCE があり、本記事では後者を扱います。
出題分野は、以下の通りです。
- インターネットの仕組みと関連技術
- インターネット接続の設定とトラブル対処
- セキュリティ
- サービスの利用と法律
詳しくは次章で述べますが、私は勉強開始時点で基本情報技術者の資格を保有していました。
その基本情報と比べると、ネットワークとセキュリティの知識がより重視されている印象です。
また、計算問題は多くはありません。
ドットコムマスターでは、得点に応じてシングルスター(★)かダブルスター(★★)の資格が認定されます。(詳しくは公式サイトを参照。)今回、私はダブルスターを取得することができました。
勉強開始時点のスペック
勉強を開始した時点での、私のスペック(ITスキル)は以下の通りです。
- 基本情報技術者試験 合格(2018年)
- 情報工学専攻で大学院を修了(2020年)
私は一応、情報工学専攻で大学院を修了しましたが、研究分野がアプリケーション寄りだったこともあり、ネットワークやセキュリティについての知識は基本情報技術者レベルでした。
とはいえ、全くの初学者ではなかったため、本試験で問われるネットワーク絡みのやや込み入った話にも比較的とっつきやすかったと思います。
特にTCP/IPをはじめとしたネットワークの勉強をはじめてされる方の場合は、次章で紹介する教材に加え、Youtube等を活用して基礎の勉強をした方が良いと思います。
勉強方法とおすすめ参考書(+アプリ)
おすすめの勉強方法は、以下に紹介する3つの教材を使って、1番目の参考書を一通り、または各章読み終えた後、1番目の参考書の練習問題や2番目の問題集、3番目のアプリの問題を解くというやり方です。
私は念のため1番目の参考書を2周読み込みましたが、1週目が終わった時点で、問題集主体の勉強に切り替えた方が効率的だったと感じています。
1番目の参考書は試験範囲の網羅性は高いのですが、その分、分厚いので、何週もするような悠長な勉強の仕方だと前半の方の知識が抜けてしまいます。
そこで、ある程度理解したと思ったら、アウトプット主体の勉強に切り替えて、1番目の参考書の辞書的に使うのが良いと思います。(ただ練習問題はアウトプットとして、全て解けるまで繰り返し取り組むのがいいですね。)
以下、3つの教材についてレビューを含め詳しく解説します。
.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版
1番目の参考書は、NTTラーニングシステムズが出している、本試験の教科書です。表紙に記載されている通り、1冊で合格ができるよう、出題範囲の知識が網羅されています。
各分野で練習問題が用意されているほか、Web経由で5回分の模擬問題のPDFもダウンロード可能で、十分な演習を積むことができます。1冊で合格を謳っていますが、実際に、この本だけでも合格は可能だと思います。
合格に必要な知識をインプットするために、少なくとも本書は持っておくべきです。参考書内の練習問題だけでなく、模擬問題も含めて自力で全て解けるようにしておくことで、ダブルスターに合格するための力はつくと思います。
しかし、本書の練習問題は各分野の章末にまとめて用意されており、解説も各設問の説明に留まっているため、問題を解き進めながら足りない知識を補うような学習の段階においては、やや非効率的な印象を受けました。
特に問題が章末にまとめられているため、練習問題を間違えるたびにその問題で問われている知識の内容が記載された参考書内のページを探さなければならず、かなりフラストレーションが溜まりました。
このように、問題を解き進めながら足りない知識をスムーズに補っていくという用途には、次の参考書をおすすめします。
完全対策 インターネット検定 .com Master ADVANCE 問題+総まとめ公式テキスト第3版対応
2番目の参考書は、本試験の問題集です。
※上記のリンクは第3版対応のものですが、私は第2版対応までのものを使用しました。
「例題演習→要点解説で効率的な合格対策ができる。」という謳い文句ですが
実際に使ってみると、確かに・・・という印象を受けました。
本書は 練習問題 → 設問の解説 → その分野の要点を解説した記事
以上のサイクルの繰り返しによって構成されています。
1番目の参考書とは異なり、練習問題の解説だけでなく、問題に紐づいた分野の知識を復習でき、ある程度問題が解けるようになった人が効率的に勉強ができる構成になっています。
また、1番目の参考書では言及されていないような、IT用語の由来(例.IMSI → International Mobile Subscriber Identity)なども詳し目に記述がなされており、理解の助けになりました。
※こういった知識はネットで調べればでてきますが、都度、調べるのは面倒ですし、関連する用語がまとまっていると覚えやすくていいんですよね。
インターネット検定 .com Master ADVANCE 公式アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.commaster.advance2019
※iOS版のアプリは見つかりませんでした。
3番目のアプリは、公式が出している無料のアプリです。
一問一答形式で、回答のたび、設問に関する解説が出てきます。
問題数は 70問(本試験の問題数)×3 と多くはありませんが、直前の復習になるかと思います。公式のアプリだけあって、実際の試験でも似たような問題が出題されていた覚えがあります。
※なお非公式のアプリもありますが、内容に誤りがあったりと、あまりおススメできません。
試験当日について
試験はテストセンターでのCBT(Computer Based Testing)方式でした。
直近1週間から2週間後までの土日の日程は埋まっていることが多かったので注意が必要です。
試験時間についてですが、計算問題が少ないため問題を全て解いた上に見直しをしても、時間が余ると思います。
ただ、あてはまらない選択肢を選べ や あてはまる選択肢を全て選べ といった設問が少なくないため、見直しは行った方が良いです。
体感ですが、上記3つの参考書やアプリの中から4割以上は似たような問題が出題されていたような気がします。(いずれも、この試験の対策教材なので、これらを勉強して理解していればほとんど解ける問題が出題されているのは、当然といえば当然ですが…。)
総じて知識を問う問題が多いため、特に1番目の参考書をしっかり読み込んでいれば解けない問題はあまりないと思います。
なお、私の受験結果は以下の通りです。
入念に勉強して挑んだため、基準を大きく上回る成績で★★をとることができました。
まとめ
本記事では .com Master ADVANCE ★★ 合格へ向けた勉強法についてまとめました。
私がおススメするのは、以下の3つの教材です。
.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版
完全対策 インターネット検定 .com Master ADVANCE 問題+総まとめ公式テキスト第3版対応
インターネット検定 .com Master ADVANCE 公式アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.commaster.advance2019
1.は必須。2.は余力があれば、3.は無料なのでとりあえずトライ といった具合です。
本記事が少しでもお役に立てば幸いです。