こんにちは。されんぎです。
今回はネットでの評判も良い安価なバイクドライブレコーダー、VSYSTOのP6FをST250に取り付けたので、取り付け方法も含めてレビューをしたいと思います。
といいつつ、私もネットの他のレビュワーさんの記事を見て購入を決意したので
今回は、DIYした部分を中心に解説します。
商品概要
詳しくは楽天/Amazonの商品ページなどを参照されると良いと思いますが、主には以下の5点かと
・フルHD画質 ・前後カメラ連動撮影 ・カメラ+本体防水 ・GPSも接続可(別売)
・本体モニター/スマホでリアルタイムカメラ映像を確認可
加えて、パッケージの内容物は以下の通りです。
・ドラレコ本体 ・有線リモコン ・有線カメラとステー(前/後) ・電源ケーブル
・micro USBケーブル(モバイルバッテリーなどから給電し、動作確認をするため)
・その他(取扱説明書、本体用マウント、結束バンド、延長ケーブル(2m)×2)
このうち有線リモコンは私の利用用途では不要と感じたので、本体に接続していません。また、今回私は別売のGPSモジュールも購入し、接続しました。
なお取り付けに際しては、電源ケーブルの加工で電工ペンチと端子が、カメラの取り付けで六角レンチ(対辺寸法 2.5mm)が必要です。
本体とGPSモジュールの設置
まず、本体の置き場所について。私はシート下に配置しました。熱を持ちそうなので念のため裏側にヒートシンクを貼り付けています。P6Fは本体も防水なので、露出する部分につけてもいいと思います。
※この写真では、本体右下のスペースにGPSモジュールを配置していますが
GPSの電波を上手く受信できないようだったので、後述の通りリアキャリア下に配置し直しています。
電源の取り付け
次に、電源ケーブルとバイクのバッテリーを接続します。P6Fの電源ケーブルは
- バッテリーのプラス端子に接続する赤色のクワ型端子のケーブル
- バッテリーのマイナス端子に接続する黒色のクワ型端子のケーブル
- ACC電源に接続する黄色のケーブル(端子なし)
以上のケーブルからなります。
黄色のケーブルからリレーを作動させ、起動するようにしているんでしょうね。
ここで一つポイントなのですが、黄色のケーブルは先端に何の端子もついていないので、端子の取り付けが必要となります。
つまり作業上、電工ペンチやギボシ端子などが必須です。(ACC電源の配線に直接芯線をぐるぐる巻きにしてテープで絶縁。なんて取付をしない限りは。)
端子の取り付けは、以下の商品で事足りました。
さて、今回は前回の記事で取り付けをしたD-UNITの端子へ赤色・黒色・黄色のケーブルをすべて接続します。ドラレコがバッテリー上がりの原因になる可能性があるためです。
(ACC電源を接続する時点で、P6Fはリレーで作動する仕組みだと思いますので、そこまで神経質にならなくていい気はしますけどね。)
ただし、D-UNITのクワ型端子接続点はショートの恐れがあるため使いたくありません。
そこで、P6Fの赤/黒ケーブルに元々ついていたクワ型端子を切断、全てギボシ端子にしました。
つまり、こんな感じ
途中でY型接続端子を噛まし、全てのケーブルをD-UNITのACC電源に接続しました。
バイクのキーオン…!
問題なく、起動しました。この後、録画のテストもしてみたところ、エンジンを切るまで問題なく映像を録画し続けることができました。
当然、公式としては非推奨だと思いますし
今後何があるともわからないので、実施は自己責任でお願いします。
カメラ・GPSの取り付け
次にカメラの取り付けです。まず、リアカメラは以前の記事で取り付けたリアキャリアのベース下に取り付けました。予め貼り付けられている両面テープで付属のステーをベースに接着。さらに結束バンドで締めて、ケーブルが垂れたりカメラが脱落するのを防止します。
GPSモジュールも同様に、両面テープで貼り付けられるようになっていたため
結束バンドで補強しつつベース下に接着しました。
リアボックスの陰になるものの通信はできるようです。
さて、フロントカメラですが、こちらはヘッドライトの下に取り付けました。
あれ?曲面に対応したステーも付属しているの?と感じたかと思いますが、そんなことはありません。リアカメラと同様で、フロントカメラも平面に対応したステーしか付属していないです。
どうしたかというと、ステーのみを沸騰したお湯に入れて加熱し、綿棒に押しつけて曲げました。
こちらについては、ステーの破損や、カメラ角度を変えるための六角ネジが入らなくなるなどといった問題が発生する恐れが高いため、真似される方は特に自己責任でお願いします。
とはいえ、ヘッドライトの丸みに完全に沿わせて曲げることは至難の業なので、家に余っていた厚みのある3Mの両面テープを二枚使うことで、丸みを吸収させています。
突貫工事でなんともダサい施工ですが、付いたのでヨシ!とします。
撮影される映像の品質について
さて、肝心の映像についてです。
P6Fは、冒頭のスペックの部分で少し触れた通り、対応のプレイヤーによって、前後カメラで録画された映像を同時再生できます。
画面はこんな感じ。撮影された映像は設定により1~5分の単位で分割されMOV形式で保存されます。
まず、日中のフロントカメラ/リアカメラの映像について。安価なアクションカメラにも引けを取らない画質で、旅行の記録にも使えそうです。
次に、夜間のフロントカメラ/リアカメラの映像について。特にリアカメラの暗視性能が高く、人の目で見るよりも明るく映ります。
ただ、後方車両のヘッドライトがカメラに直接当たるとに白飛びしてしまうことも。
ただ、後ろで停車している車のナンバーが読めないレベルかというと、そういうわけではないのでドラレコとしての性能としては問題ないかな。と思います。
※この映像を撮影したあとリアカメラをやや上を向かせるようにしたところ、やや白飛びが軽減されました。
ちなみにこのカメラは録音機能もあります。音質は良くはないですが、旅の雰囲気を味わえる程度にはバイクのエンジン音が入っていました。
※なお本体にGPSモジュールを接続していれば、プレイヤーの右上に地図と走行地点が表示されるはずなのですが、メインのPCでは真っ白に…。所持しているサブのノートPCでは表示できたので、PC依存の相性的な何らかの問題があるかもしれません。(私のメインのPCは相当古いので、それで動かないのだと考えています。)
撮影時間について
128GBのmicroSDで約12時間分撮影が可能でした。容量が一杯になると古いファイルから上書きされていきます。
※P6Fの本体モニターには、フォーマット直後のmicroSD(128GB)でも残り時間が8時間程度で表示されますが、実際には12時間以上、撮影できていました。画質設定などでも変化するはずですので、参考までに。
なお、256GBのmicroSDまで対応しています。
※本体にはmicroSDは付属していません。
スマートフォンとの接続について
スマートフォンのアプリ(iPhone版、Android版)をインストールすることで、本体が飛ばしているWi-Fiと接続しカメラの映像確認や簡単な操作が可能になります。
アプリのトップ画面で接続/プレビューを押すことで、カメラの映像を確認することができます。
アプリ画面の右上のボタンで前後カメラの映像を切り替え、映像左下、拡大マークのボタンを押すと横画面になりスマートフォンのフルスクリーンで映像が確認できます。
ただし、映像のラグが0.5~1秒程度あるため運転中の後方確認用途に使うのは注意が必要。
真後ろが見えるようになるので、交差点での停車中の後方確認、駐車場からの出庫などで役に立つかもしれませんが、いずれにせよ、若干ラグがあるため注意です。
※ちなみに本体液晶の映像のラグも確認しましたが、本体の場合はラグがほぼありませんでした。液晶自体が縦3cm、横4cm程度の大きさなのと、画面が暗いので、あまりよく見えませんが…。
まとめ
バイク用ドライブレコーダー「P6F」のポイントは、以下の通りです。
- 日中の映像は高品質でGOOD
- 夜間の映像もリアカメラ暗視性能が高くよく映るが、リアカメラの角度に注意
- 取り付けには、別途ACC電源接続のための工具や端子が必要
- 録音もされるが音質は期待できない
- 録画は128GBのmicroSDで12時間程度連続録画可
- スマホアプリのカメラ映像はラグに注意だが、本体モニターより大画面で映像の確認が可能
本記事が皆さまの参考になれば幸いです。